車上荒らし、45mから飛び降り死亡

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3日、長崎県佐世保市内の国道で、パトカーから追跡を受けていた男がクルマを乗り捨て、海面からの高さが約45mある橋から飛び降りて逃走を図る事件が起きた。

男は漁船に救助されたが、全身を強く打っており、収容先の病院で死亡している。

長崎県警・早岐署によると、事件が起きたのは3日の午後4時50分ごろ。これより30分前の午後4時20分ごろ、佐世保市有福町付近の国道202号線で、パトカーでパトロールしていた同署員が、車上荒らしの容疑で手配されている35歳の男が普段使用している乗用車が走っているのを発見した。

署員はただちに停止するようにマイクを使って命じたが、クルマはこれを無視するように逃走を開始した。署員は一斉配備を要請。進行方向に検問が設置されたが、クルマはこれも強引に突破して逃走を続けた。

クルマは約30分、およそ10kmに渡って逃げまわったが、佐世保市針尾東町付近の国道202号線、西海橋で行楽渋滞のクルマに進路を阻まれ、身動きが取れなくなった。

パトカーは男のクルマに迫っており、署員もパトカーを降りて徒歩で接近を試みたが、その様子を見た男はクルマを乗り捨て、そのまま欄干を乗り越えて約45m下の海面に身を投げた。

漁船の協力などを得て付近の海上を捜索したところ、約30分後に針尾瀬戸付近で漂っている男を発見。近くの病院に搬送されたが、全身を強く打っており、約2時間後に死亡した。男が自殺を試みたのか、それとも逃亡できると思って飛び降りを図ったのかは不明。

警察では「追跡自体に問題はなく、正当な職務の一環だった」とコメントしているが、その一方で「容疑者が飛び降りるという事態は想定外だった。こういう結果になってしまったのは非常に残念」とも話している。

《石田真一》

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