京都府警と滋賀県警は4日、今年6月に京都府から滋賀県に掛けての約10km区間でクルマやバイクおよそ30台で集団暴走を行い、周辺の交通を著しく阻害したとして、大阪府東部を拠点とする暴走族のリーダー格となる21歳の男を逮捕した。
京都、滋賀両県警・高速隊によると、道路交通法違反(共同危険行為)の容疑で逮捕されたのは、大阪府摂津市内に在住し、同市内を拠点とする暴走族でリーダー格にある21歳の男。
この男の指揮する暴走族は今年6月13日の未明、乗用車やバイクなど約30台を連ね、京都府から滋賀県内に掛けての京滋バイパスで集団暴走を行った疑いが持たれている。
集団は約10kmに渡って、車線を占拠するような状態でノロノロ運転や蛇行運転を行い、後続の大型トラックの走行を妨げるとともに、運転手などに追突の危険を生じさせた。
警察ではNシステムの情報などから暴走に参加したクルマの特定作業を進め、10月下旬までに12人を逮捕している。この男の関与は逮捕された別のメンバーからの供述によって明らかになっている。
当日の暴走には3グループが参加していたと言われており、警察では残る2グループのリーダー格の逮捕を急ぐとしているが、改正道路交通法の施行により、今後は警察官の現認だけで共同危険行為の適用と現場での摘発が可能となっている。
このため、こうしたスタイルで摘発が行われるのは、現在も捜査が進められている過去の事件だけとなる。