【神尾寿のアンプラグドWeek】新生『Vodafone live!』、BBの“足回り”で超流通!!

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■パソコンとケータイで「超流通」を実現!


このように今回ボーダフォンが発表した新ボーダフォンライブ!は、3Gで先行するauとNTTドコモを十分にキャッチアップできる内容だ。しかし、同社は3Gサービスの普及で出遅れており、同じ土俵にあがるだけでは、先行する2社に追いつくのは簡単ではない。

そこでボーダフォンが投入するのが、超流通型のコンテンツサービス「Vodafone live! BB」である。

Vodafone live! BBでは、暗号化された大容量コンテンツと、そのコンテンツを利用可能にする「コンテンツ・キー」を別々に流通させることで、高画質動画など数十メガバイトになる大容量コンテンツをケータイで利用可能にする。

具体的には、暗号化されたコンテンツはADSLやFTTHなど家庭用ブロードバンドサービスを用いてパソコンでダウンロード。その暗号化コンテンツをメモリーカードやUSBケーブル、そしてBluetoothなどで携帯電話にコピーする。ケータイ側でボーダフォンライブ!が用意するライセンスサーバーにアクセスし、コンテンツ決済機能でコンテンツキーを購入することで、コピーした暗号化コンテンツが試聴可能になるという。

Vodafone live! BBサービスが始まるのは12月中旬からで、現時点で詳しいコンテンツ内容は明らかになっていない。しかし、参加予定企業として、ショウタイムやスターゲートネットワーク、テレビ東京ブロードバンド、ファンタンゴなど、映像コンテンツ事業者や放送事業者が名を連ねている。当初は映像コンテンツ中心のラインナップになる模様だ。

携帯電話を使った超流通モデルは、NTTドコモがソニーコンピューターエンタテイメント(SCE)と提携して行う「プラットフォーム課金」を発表済みだ。このドコモの超流通モデルは、ケータイ以外のゲーム機やデジタル機器などに対してドコモの課金サービスを提供するというもので、ケータイで利用するコンテンツの流通に超流通モデルを使うというものではない。実際SCEとの提携では、PS2やPSPの追加ゲームシナリオ課金などにiモード課金が提供される予定である。

一方、Vodafone live! BBではケータイで利用するコンテンツの流通に、パソコンとホームブロードバンドを“足回り”として使おうというもの。その点でドコモのプラットフォーム課金とコンセプトが異なる。

しかし、両社が超流通モデルを実践することで、コンテンツプロバイダーや著作権所有者の間で、この新たなコンテンツ流通モデルに対する関心が高まるのは間違いないだろう。ユーザー側の認知も始まるはずだ。これが将来、クルマ向け超流通が生まれる下地作りになる可能性がある。


auの「着うたフル」、そしてボーダフォンの新ボーダフォンライブ!とVodafone live! BBなど、今年の冬商戦は3Gを前提にした新機軸のサービスが揃い踏みだ。来週にも発表されるドコモの冬商戦モデル「901iシリーズ」が挑戦するauとボーダフォンにどう対抗するのか。王者の指す新たな一手に注目である。


■基本機能・サービスは大幅に底上げ
■パソコンとケータイで「超流通」を実現!
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《神尾寿》

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