10日、東京都済墨田区内の首都高速で、対向車線を走行していたトラックから落下した積荷がバイクを直撃し、運転していた36歳の男性が頭などを強打し、死亡する事故が起きた。
警察では死亡ひき逃げ事件として、現場から走り去ったトラックの行方を追っている。
警視庁・高速隊によると、事故が起きたのは10日の午後4時5分ごろだという。墨田区緑1丁目付近の首都高速7号線の上り車線を通行していたクルマのドライバーから「対向車線から飛んできた落下物の直撃を受けたバイクが転倒した」という内容の110番通報が寄せられた。
通報を受けて現場に急行した警察官が、路上に落ちていたグラスファイバー製の建築資材（長さ4m、重さ20kg）と、転倒しているバイクを確認。その近くでこのバイクを運転していた36歳の男性が倒れているのを発見。
男性は近くの病院に収容されたが、頭などを強打したことが原因で死亡していることが確認された。
男性に直撃したとみられる建築資材は雨どいのような形状をしており、目撃者の話によると、対向車線側（下り線側）から宙を舞うようにして飛んできて、バイクに当たったという。資材を落としたとみられるトラックは止まらずに現場から走り去った。
警察では現場から走り去ったトラックの特定を急ぐとともに、死亡ひき逃げ事件の疑いもあるとして捜査を開始している。
この事故の処理のため、首都高速7号線の上り線は約3時間に渡り、通行止めとなった。