神奈川県警は11日、県内最大勢力の暴走族グループ「横浜連合」の総長を務める18歳の少年を強盗致傷容疑で送検するとともに、中核メンバーの摘発も進め、同日までにグループを事実上の壊滅に追い込んだことを明らかにした。
神奈川県警・少年捜査課によると、中核メンバーの逮捕を進めたことで事実上の壊滅状態に追い込まれたのは、同県最大の暴走族組織である「横浜連合」と、これを構成する約15グループ。構成員は約140-150人規模となる。
壊滅の直接のきっかけとなったのは、現在このグループを代表して指揮している藤沢市内を拠点とする暴走族グループで総長を務める18歳の少年を強盗致傷容疑で逮捕したことだ。
これと同時に下位グループに対する摘発も強化。幹部を中心に合わせて26人を窃盗や毒劇物取締法違反容疑などで検挙している。
幹部の大半を摘発によって失うとともに、並行して行われた改造バイクなどの押収によってグループの維持ができなくなっただけではなく、将来的にグループを率いることが確実な中学生で構成された下位グループのメンバーを積極的に摘発したことも効果を発揮したとみられている。
同県警では「他の暴走族グループについても、同様に壊滅を目指したい」としており、今後は年末年始のいわゆる「初日の出暴走阻止対策」などと合わせ、摘発を強化していく方針だ。