気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年11月17日付
●トヨタ、北京に統括会社、年内設立対中戦略の「司令塔」(朝日・11面)
●「水素カー」開発加速、ガソリン併用のエンジン、マツダ、公道走行開始(朝日・11面)
●「新自動車税」を提言、都税調答申(朝日・31面)
●低公害車の投入メーカーに要請(朝日・33面)
●ETC普及へ5250円補助 道路公団(朝日・33面)
●三菱3社、三菱自動車を追加支援へ、土地買い取りなど数百億円(毎日・2面)
●日産ディーゼル過去最高の黒字、9月中間決算(毎日・8面)
●日産・ゴーン社長インタビュー、収益・質で世界トップ3 ルノーと協業、新たな目標、三菱自動車提携拡大も前向き(産経・8面)
●楽天、日本経団連入り、奥田会長とますます親密(東京・9面)
●変ぼう中古車市場 下 輸出100万台に挑む(日経・14面)
ひとくちコメント
日本経団連がインターネット商店街最大手の楽天の入会を承認した。きょうの日経などが報じているが、奥田碩会長と三木谷浩史社長は一橋大学の先輩・後輩で、三木谷社長の要請を受けて奥田会長が楽天野球団のアドバイザリーボードに就くなど、個人的にも親しい関係があるからだそうだ。
筆者も財界団体を長く取材しているが、経団連会員企業といえば、昔は鉄鋼や電機、機械など重厚長大産業が中核だった。ところが、企業の統廃合が加速ししたことや業績不振で脱会する企業も多く、会費も不足気味。
奥田会長が就任したころからは消費者金融をはじめ、吉本興業やホリプロなど幅広く参加を呼びかけるようになった。
その流れからみても楽天の入会に異論を唱えることもなくなったようだ。そのうち、ライバル意識むき出しののライブドアなども名乗りを上げる可能性もある。
経団連の若返りとソフト化は一段と加速しそうだ。