泥酔ドライバー、蛇行と信号無視を繰り返し逃走

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16日、福島県福島市内の県道で、パトカーの追跡を受けていた乗用車が赤信号を無視して交差点内に進入し、53歳の男性が運転する運転代行業者のワゴン車と出会い頭に衝突した。

この事故でワゴン車に同乗していた53歳の男性が死亡。運転していた男性も右足の骨を折る重傷を負った。

福島県警・福島署によると、事故が起きたのは16日の午後11時20分ごろ。これに先立つ午後11時15分ごろ、福島市新町付近の市道でパトロールを行っていた同署のパトカーが、蛇行しながら走行する乗用車を発見し、ただちに停止するように指示した。

ところが乗用車はこれを無視して逃走を開始したため、赤色灯とサイレンを使用して追跡した。

乗用車はその後も蛇行しながら走行し、途中で路上駐車しているクルマに接触したり、信号無視を繰り返すなど、かなり危険な状態となった。

パトカーは追跡継続か断念かを迫られたが、発見現場から約1.5km離れた福島市曽根田町付近の県道交差点にクルマは赤信号を無視して進入。ここで青信号に従って右方から走ってきた運転代行業者の所有するワゴン車と出会い頭に衝突した。

衝突によって双方は大破し、ワゴン車の助手席に乗っていた57歳の男性が全身を強く打って間もなく死亡。運転していた53歳の男性も右足の骨を折る重傷を負った。

事故を起こした乗用車はなおも逃走しようとしたが、追いついたパトカーに乗っていた警察官が拳銃を構えて「止まらないと発砲するぞ」と威嚇。別の警官が男を運転席から引きずり出して道路交通法違反(信号無視)の現行犯で逮捕した。

逮捕されたのは福島市内に住む24歳の男で、当時は立っていられないほどの泥酔状態。警察では危険運転致死傷容疑での再逮捕も検討している。

なお、今回の追跡について警察では「死傷者が出てしまったのは痛恨の極みだが、被疑者はかなり危険な走行を行っており、追跡をしようとした警察官の判断に誤りはなかった」とコメントしている。

《石田真一》

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