第二種免許を持っていない従業員に代行運転を指示

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茨城県警は24日、第二種免許を持たない従業員に代行運転をするように指示していたとして、水戸市内にある運転代行業の会社で配車係をしている54歳の男を道路交通法違反(無免許運転下命)容疑で逮捕した。

茨城県警・交通指導課によると、道交法違反容疑で逮捕されたのは、水戸市内にある運転代行業の会社で、主に配車係を担当している54歳の男。

この男は今月2日、同社で勤務する35歳の男が第二種免許を持っていないことを知りつつ、この男に対して「顧客のクルマを運転しろ」などと、代行運転の指示をした疑いがもたれている。

男は会社からの指示に従う形でクルマを運転したが、運転に不慣れだったこともあり、友部町旭町付近の町道で信号柱に接触する事故を起こして客のクルマを小破させ、同乗していた顧客にも軽傷を負わせた。

このため、男は業務上過失傷害容疑で摘発され、警察の事情聴取を受けたが、この際に第二種免許を持っていないことを自供。業務上過失傷害と道交法違反(無免許運転)容疑で今月14日に逮捕されている。

今年6月から運転代行業に従事するものにも第二種免許の所持が義務付けられたが、警察では男の供述内容から「会社が第二種免許を保持していないことを知りながら、男に業務を命じていた可能性が高い」と判断。具体的な指示を行った配車係の男を道交法違反(無免許運転下命)容疑で任意による事情聴取を実施していたが、男が容疑を大筋で認めたため、逮捕に踏み切った。

運転代行業者に第二種免許の所持の義務付けが行われて以来、茨城県内において同容疑で業者に勤務する者が逮捕されるのは今回が初のケースとなる。

《石田真一》

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