【三菱コルトプラス創った人】その2 ハンドリングも向上させたドイツ製エンジン…商品企画本部 吉松広彰PM

自動車 ニューモデル 新型車
【三菱コルトプラス創った人】その2 ハンドリングも向上させたドイツ製エンジン…商品企画本部 吉松広彰PM
【三菱コルトプラス創った人】その2 ハンドリングも向上させたドイツ製エンジン…商品企画本部 吉松広彰PM 全 4 枚 拡大写真

「コルト『プラス』のエンジンは、エンジン単体でドイツから送られてきて、日本でCVTと組み合わせ、シャシーに搭載されます。今まで逆の展開はありましたが、日本にエンジン単体が輸入されるケースは少なかったと思います」とコルトプラスの開発責任者 吉松広彰さん(三菱自動車商品企画本部FF系開発センタープロジェクトマネージャー)は語る。

コルトプラスと『コルト』には、三菱自動車とダイムラーの合弁会社であるMDCパワー社の新型エンジンが導入されている。このエンジンはスマート『フォーフォー』にも搭載されている、ドイツ製のアルミエンジン。軽量でパワーが向上している上に、実用燃費も10%以上よくなっているという。

この新型エンジンの導入に関して「日本で新型のエンジンを生産するとなると、かなりの生産ロッドを見込むことができないと難しい状況です。そのためにダイムラークライスラーとの関係を生かし、スマートにも搭載される小型車用のエンジンを購入することにしました」

新型の1.5リッターエンジンは、最高出力で7ps、最大トルクで0.9kgmも向上しており、マイナー前のエンジンに比べると、スムーズさと力強さが増している。コルトプラスはコルトに比べ約50kg重いが、それでも力不足を感じることはなかった。

コルトプラスはコルトのリアオーバーハングが300mmも延長され、リアの重量も増加しているが、その分リアのサスペンションが固められているので、コルトに比べハンドリングに大きな変化は見られなかった。

エンジンのブロックと補器類を含めて約20kgも軽量化されていることもあり、フロントの動きもデビュー当時のコルトに比べ、若干シャープさを感じられる。

ドイツから輸入されるエンジンを搭載することで、コルトプラスとコルトの走りは、動力性能だけではなく、フットワークもより洗練されることとなった。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  2. 軽ワゴンの走りを変える! ブリッツ、新型『ムーヴ』『ステラ』用スロコンとターボ車ブーストアップパーツを発売
  3. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  4. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る