【D視点】日産デザイン2005年のゆくえ…ムラーノから

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】日産デザイン2005年のゆくえ…ムラーノから
【D視点】日産デザイン2005年のゆくえ…ムラーノから 全 17 枚 拡大写真

★アメリカンなクロスオーバーSUV『ムラーノ』

日産からクロスオーバーSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の『ムラーノ』が発売された。既に一昨年末より北米で好評販売中のモデルを、外観はそのままで日本仕様にしたもの。

このカテゴリーのクルマは、ネイティブアメリカンと移民白人が生活の足として街や草原を駆け巡った馬の代わりのようなもので、主要なマーケットはアメリカ。クロスオーバーとあるのは、より乗用車的にしたSUVの意味だが、この“乗用車的”なSUVが近頃人気だ。

欧州のプレミアムカーメーカーもこのチャンスに乗じて、この種のSUVを続々とアメリカに投入し企業のドル箱ともなっている。

米国日産は、アメリカ人好みのアグレッシブなアメリカ専用デザインで急激にマーケットを拡大しており、ムラーノもその仲間。ストリームラインのスタイリッシュなボディ、フロントの銀色に輝くウィング状のグリルとヘッドランプそしてリアフェンダーの大胆な円弧に合わせたリアコンビランプが特徴。

宇宙からの飛来物のようなキラキラしたドリーミーなデザインは、まさにアメリカン。大口径のタイヤを四隅ぎりぎりに配し、ボディを高めにセッティングした姿は、巨大なチョロQにも見え目立つこと請け合い。

ハンバーグに馴染んだ若者やアメリカ好きの熟年の心をくすぐりそうだが、連れ合いと一緒にパームスプリングでのショッピングやアリゾナの砂漠走破を想像すると楽しみも倍増する。

生活スタイルがすっかりアメリカナイズされてしまった日本、意外な広がりを見せるかもしれない。当面はトヨタ『ハリアー』とのバトルが楽しみ。

D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)。東京造形大学教授。元日産のデザイナーで、『Be-1』をプロデュースした。

★アメリカンなクロスオーバーSUV『ムラーノ』
★日産デザインはルノーデザイン、その真実は
★エイリアンが日本の自動車産業を圧倒するか

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
  5. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る