04年の交通事故死亡者数…安全意識は向上していない

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警察庁は2日、2004年の交通事故死者数と事故件数を発表した。速報値によるものだが、死亡者は7358人となり、48年ぶりに7500人を下回った。前年比でも344人のマイナスとなったが、事故件数は増加傾向にあり、こちらは過去最悪を記録する見込み。

警察庁によると、2004年1月1日から12月31日までの間、交通事故発生から24時間以内に死亡した人の数は7358人となった。前年よりも344人(4.5%)のマイナスで、7500人を割り込むのは1956年以来、実に48年ぶりとなる。

死者数が減少した理由については、若年層の無謀運転を原因とする事故が減ったことや、2002年の道路交通法改正によって飲酒運転の罰則が強化され、これによって飲酒運転原因の事故が確実に減少したこと。そして安全技術の向上や、シートベルト着用などの安全意識が高まってきたことにあるという。

反面、高齢者による事故被害については、昨年と変わらず横ばいとなっており、今後はこれをどう減らすかが課題となる。

また、死亡者数は減少しているものの、事故発生件数自体は2003年を上回ることは確実で、速報値によると95万1371件の事故が発生している。重軽傷者数は118万1585人で、100万人の突破は6年連続。確定値は出ていないが、過去最悪の事故件数と負傷者数を記録した2003年の記録を塗り替えるのは確実とみられる。

警察庁では「死亡者が減ったとはいえ、事故数と負傷者は増えている。死亡者の減少は安全技術の向上が背景にあり、人の意識は変わっていないのではないか」と分析している。

《石田真一》

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