【ロサンゼルスモーターショー05】デザイン基調講演 by ステフェンソン

自動車 ニューモデル モーターショー
【ロサンゼルスモーターショー05】デザイン基調講演 by ステフェンソン
【ロサンゼルスモーターショー05】デザイン基調講演 by ステフェンソン 全 6 枚 拡大写真

「デザインLA」のゲストスピーカーに選ばれたのは、フェラーリ/マセラティのコンセプトデザイン担当で、自動車デザイナーとしては世界でもっとも有名な1人、フランク・ステフェンソン氏。

ステフェンソン氏はフェラーリのデザインに対する姿勢を「パッション」と表現し、限界なきデザインへの挑戦の現場について語った。しかしその一方で、自分の仕事を「仕事ではない。遊びだ。楽しんでいる」と付け加える余裕も。

ステフェンソン氏によると、フェラーリのデザイン追求はあくまで「美」であり、マセラッティにはそこに「エレガント」という要素が加わる。しかしデザインはあくまで伝統にもとづいており、多くのデザイナーが嫌う「レトロフィット」という言葉をステフェンソン氏はあえて誇りを持って使う、という。

1961年に作られた『246SP』と、2004年に作られた『F430』をくらべてみると、フェラーリが強調する伝統の意味が良くわかる。進化を続けながらも、大事な基本をそのままに、つまりは自社のデザインにいかに愛着を持って新しいデザインを重ねているのかが伺える。

一方でF1でつちかわれた技術をあますところなくプロダクションカーに注ぎ込み、よりスタイリッシュでハイパフォーマンスに進化し続けていることもわかる。

BMWでMINI(ミニ)を手掛け、2年前にフェラーリに移ったステフェンソン氏が、今後どんなデザインで世界を驚かせてくれるのか。デザインチャレンジ、というイベントにふさわしいゲストスピーカーだったと言えるだろう。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る