パトカーが追跡中のクルマ、電車と衝突し3人即死

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10日、兵庫県尼崎市内の阪急電鉄神戸線の踏切に、飲酒運転の疑いがあるとしてパトカーの追跡を受けていた乗用車が突っ込み、梅田発三宮行き急行電車(8両編成)と衝突した。

この事故で11歳の男児を含む3人が即死している。

兵庫県警・尼崎北署によると、事故が起きたのは10日の午前0時10分ごろ。これより以前の同日午前0時ごろ、尼崎市南武庫之荘付近の市道をパトロールしていた同署のパトカーが、焼肉店の駐車場から発進した直後の乗用車を発見した。

挙動から飲酒運転の可能性も考えられることから、署員はマイクを使ってこのクルマに停止を命じたが、クルマはスピードを上げて逃走。パトカーはサイレンと赤色灯を使って追跡を開始したが、クルマは数分間に渡って高速度で逃げ続けた。

クルマはその後、尼崎市南武庫之荘5丁目付近にある阪急電鉄神戸線の踏切に差し掛かった。すでに警報機と遮断機が作動していたが、クルマはこれを無視して侵入。梅田発三宮行き急行電車(8両編成)と出会い頭に衝突した。

電車の運転士は急ブレーキを掛けたが、クルマを巻き込んだまま約200m走行。クルマは大破し、乗っていた37歳の男性と、30歳の女性、11歳の男児の合わせて3人は全身を強く打って即死した。電車の乗客約300人にケガは無かったが、神戸線は翌朝まで現場付近での運行がストップしている。

死亡した3人は車外に放出されており、男女どちらが運転していたのかは不明だが、2人とも無免許だったという。

警察では飲酒運転、もしくは無免許運転の発覚を恐れて逃走したものとみている。なお、今回の追跡については「死者が発生したのは痛恨の極みだが、追跡行為は正当なもので問題はないと考える」とコメントしている。

《石田真一》

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