死亡ひき逃げで聴取の男性が、焼身自殺

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佐賀県警は11日、今月5日に唐津市内の県道で死亡ひき逃げ事故を起こした容疑で、任意による事情聴取を行っていた45歳の男性が自宅で焼身自殺を図っていたことを明らかにした。

男性は発見当時、すでに死亡していたという。

佐賀県警・相知署によると、問題の事故は5日の朝に発生している。同日の午前6時15分ごろ、唐津市相知付近の県道で、近くに住む69歳の女性が62歳の女性が運転する軽自動車と接触し、路上に転倒した。

この直後、いずれも白っぽい色をした対向車と後続車が相次いで女性をはね、そのまま逃走した。女性は近くの病院に収容されたが、全身を強打したことが原因で事故から約2時間30分後に死亡している。

致命傷となったのは、転倒後に2台にひかれたことが原因とみられることから、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。

このうち1台を運転していたとして、同市内に住む45歳の男性から業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で任意による聴取を行っていた。

男性は白色のクルマを所有しており、事故後に周囲へ対して「事故を起こしたかもしれない」と話していたが、確固たる証拠は存在せず、あくまでも参考人の扱いだった。6日に初めての聴取を行い、8日と9日も実施していた。

10日の午前8時ごろ、この男性の住む家から煙が上がっているのを近隣の住人が発見。消防に通報した。消防隊員が現場に急行したところ、男性はすでに焼死していた。

体からは揮発性の高い油分を検出。近くに焼けた金属缶も転がっており、状況から焼身自殺を図ったものと推測されている。

今回の自殺について、警察では「容疑者ではなく、終始参考人として事情を聞かせていただいており、無理な追及は無かった。聴取は適切に行われたと考えている」とコメント。聴取と自殺の因果関係は否定している。

《石田真一》

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