厳しいGMの財政状況に、レーティングは?

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GMは2002年以来の「公約」であった、「2005年から06年頃には、GMの株式当たり配当額を10ドルにする」というスローガンを「時期を延期」する、としている。

昨年、アメリカの大手企業格付け会社3社のうち2社までがGM株をジャンクボンド扱いする、など財政状況に不安が持たれていたGM。

唯一黒字を計上していたのは同社の金融部門であるGMACだが、そのGMACも住宅ローンなどの売り上げが思っていた程伸びず、2005年度の売り上げ見込みが50%下方修正された。公約実現延期はこれを受けたもの。

CEOのリック・ワゴナー氏は、主な要因として北米での従業員に対する健康保険の負担の増加、GMヨーロッパの赤字、利子の上昇による利益の圧迫などを挙げている。それでも2004年の株式配当は6ドルを上回り、2005年度は4から5ドルと見積もられている。

このGMのディスクロージャーを受け、スタンダード&プア社は同社のレーティングを長期ではBBB−、短期でもA−3とした。ただし近い将来にレートをさらに引き下げる予定はないということで、GMにとってはこの屈辱的ともいえるレートから抜けだせるかどうかが、2005年の勝負どころになりそう。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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