19日、茨城県牛久市内の県道で、近くに住む65歳の女性がクルマにはねられて死亡するという事故が起きた。女性は乗用車やトラックなど複数のクルマにはねられており、そのいずれもが現場から逃走している。
警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。逃走したクルマの行方を追っている。
茨城県警・竜ヶ崎署によると、事故が起きたのは19日の午前5時55分ごろ。牛久市女化町付近の県道をクルマで走行していた男性が、前方の路上に女性が倒れているのを発見。110番通報した。
同署員が現場に急行した際、女性はすでに死亡していた。通報者の男性は「110番通報してからも、少なくとも3台のクルマが女性をはねて逃げた。制止したが誰も止まってくれなかった」などと供述しているという。
現場近くには死亡した女性が乗っていたとみられる自転車が倒れており、クルマとの衝突痕も確認されている。警察では女性が自転車で道路を横断しようとした際、通過したクルマにはねられて転倒。そこを後続車が乗り上げるように走行したとみている。
現場は片側2車線で、見通しの良い直線道路。女性は道路中央部に倒れていた。警察では死亡ひき逃げ事件として現場から逃走したクルマの行方を探すとともに、何台のクルマにはねられたのかも調べる方針だ。