第一通報者が犯人を逃がした…夫婦を逮捕

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飲酒運転が原因で死亡事故を起こしたクルマに同乗していたにも関わらず、第三者を装って通報。クルマを運転していた夫を逃走させていたとして、鹿児島県警は19日、住用村に在住する36歳の女を犯人隠避容疑で逮捕した。

クルマを運転していた32歳の男も業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕されている。

鹿児島県警・名瀬署によると、問題の事故は今月2日の午後8時30分ごろに発生している。住用村川内付近の村道で56歳の男性が倒れていると警察に通報が入った。男性は近くの病院に収容されたが、発見から約1時間30分後に頭などを強打したことが原因で死亡している。

死亡した男性の衣服にタイヤ痕のようなものを発見したことから、警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。第一発見者であり、通報者となった36歳の女から事情を聞いていた。

また、現場から回収した容疑車両のものと思われる破片類などを分析した結果、車種を特定。住用村は奄美大島内にあり、破損した容疑車両が島外に出ることは考えにくいため、島内で車当たり捜査をおこなったところ、所有者として第一発見者の夫である32歳の男が捜査線上に浮上した。

警察では2人から事情を聞いたところ、女は「夫の飲酒運転を隠す目的で虚偽の供述を行った」と認めたために犯人隠避で。男は「飲酒運転による事故の発覚を恐れて逃げた」と供述したために業務上過失致死と道交法違反(ひき逃げ)容疑でそれぞれ逮捕している。

女は事故当時、夫が運転するクルマに同乗していたことも後に判明しており、警察では事故の経緯について2人を追及。さらに調べを進める方針だ。

《石田真一》

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