軽い気持ちで保険金を騙し取る…巡査が停職処分に

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埼玉県警は2日、損害保険会社に虚偽の申告を行い。クルマの修理費を騙し取っていたとして、大宮署・地域課に所属する巡査を詐欺容疑で書類送検するとともに、同日付で停職1カ月の懲戒処分を命じた。巡査はこれを受け、依願退職している。

埼玉県警・監察官室によると、2日付けで停職1カ月の懲戒処分を命じられ、また同日付で依願退職したのは、大宮署・地域課に所属し、退職時点では同署預かりとなっていた43歳の巡査。

監察官室の調べによると、この巡査は昨年8月13日に自己所有のクルマを家族が運転中、誤って後部ドアをぶつけて破損した。しかし、巡査は車両保険に入っていなかったために修理することが出来なかった。

巡査は保険が更新された9月27日の時点で車両保険にも加入したが、この直後の10月12日には自分で運転をミスし、左前部を自宅車庫の柱にぶつけて破損させた。

巡査は保険会社に対して保険金の請求を行ったが、この際に8月に破損した後部ドアの分も一緒に見積もりを取り、この部分の修理費として16万6793円を合わせて請求した。

保険金は12月3日に支払われたが、このことを巡査が同僚に話したことで事件が発覚。同僚から「それは詐欺だ」と指摘を受け、巡査が上司に相談していた。

取り調べに対して巡査は「修理代を払うのが嫌でやってしまった」と、容疑を大筋で認めた。

巡査は保険金を返還する措置を取ったが、監察官室では「処分相当」と最終的に判断。今月1日付けで行われる予定だった巡査の異動を凍結し、大宮署預かりとしたまま処分を実施している。

《石田真一》

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