6日、栃木県芳賀町内の県道で、栃木県警・茂木署の捜査車両(覆面パトカー)が対向車線側に逸脱し、順走していたワゴン車と正面衝突する事故が起きた。
この事故でワゴン車側の3人が重軽傷を負っている。警察では捜査車両を運転していた巡査部長の漫然運転が事故の原因とみている。
栃木県警・真岡署、同・茂木署によると、事故が起きたのは6日の午前7時50分ごろ。芳賀町上延生付近の県道で、茂木署・刑事課に所属する52歳の巡査部長が運転する捜査車両(覆面パトカー)が対向車線側に逸脱。順走していた49歳の男性が運転するワゴン車と正面衝突した。
この事故で双方のクルマは小破し、ワゴン車の助手席に同乗していた56歳の男性が左足の骨を折る全治2カ月ほどの重傷。運転していた男性と、後部座席に同乗していた67歳の男性が打撲などで軽傷を負っている。捜査車両を運転していた巡査部長にケガは無かった。
現場は片側1車線で、捜査車両側から見た場合には緩やかな左カーブとなっている。巡査部長は茂木署管内で発生した窃盗事件の逮捕令状を請求するため、検察庁・宇都宮地検に向かう途中だった。
真岡署の調べに対し、巡査部長は「仕事のことを考え、注意が散漫になっていたと思う」と供述。事故当時は漫然運転状態だったことを大筋で認めている。
警察では業務上過失傷害容疑でさらに調べを進める方針だ。