新型トヨタ『ヴィッツ』(1日発表発売)のデザインは、トヨタが最近展開しているデザイン戦略の一環として生まれた。トヨタブランドのデザインモチーフは「VIBRANT CLARITY」。すなわち“生き生きとした明快なデザイン”がモチーフである。
ヴィッツのデザインにはどのようにこのモチーフが反映されているのか。チーフエンジニアとして開発を指揮した柴原巧典氏は、「ヴィッツはもともと、活力や明快さのあるモデルです。伸びやかにデザインしていれば自然に“VIBRANT CLARITY”という雰囲気になるんですよ」と説明する。
具体的には、立体から削り出したようなかたまり感のあるフォルム、シンプルなボディパネルの面に細かいインバース(反転プレス)処理が施された張りのあるボディの面構成がトヨタの小型車としてのオリジナリティを表すのだという。
トヨタは今後も、個性的なデザインの中にトヨタらしさを織り込むことで、トヨタデザインの独自性を追求していく。新型ヴィッツのデザインは、その挑戦の中から生まれたものと言えよう。