会社がスピード違反指示…バイク便経営者ら逮捕

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兵庫県警は9日、スピード違反を前提とした配送時間を厳守するよう、従業員に指示していたとして、兵庫と大阪のバイク便業者2社の社長や従業員を道路交通法違反(速度違反下命・容認)の容疑で逮捕した。

兵庫県警・交通捜査課によると、道交法違反容疑で逮捕されたのは、神戸市中央区内にあるバイク便の会社を経営する37歳の男と、大阪府大阪市福島区内にあるバイク便の会社で運行管理を担当している26歳の男。

この2人は自社の従業員に対して、速度違反を行うことを前提とした輸送時間を指示していた疑いがもたれている。

今回の摘発対象となった1社に勤務する従業員を速度超過違反で検挙した際、この従業員が「会社からの指示でやっている」と供述。速度超過を前提とした配送時間の指示や、それに間に合わなかった場合の罰則規定などが明らかになった。

この供述を受け、警察では先月下旬にバイク便4社に対する家宅捜索を実施。押収した資料から2社については、会社からの速度超過違反指示が明らかになったとして、摘発に踏み切った。バイク便業者の関係者が逮捕されるのは今回が全国初となる。

取り調べに対し、逮捕された2人は大筋で容疑を認めているが、警察では取引先からの指示が無かったかどうかについても調べを進め、これらが確認された場合は取引先の責任も追及する可能性を示唆している。

《石田真一》

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