ガリバー、マネーの虎を買収へ

自動車 ビジネス 企業動向
ガリバー、マネーの虎を買収へ
ガリバー、マネーの虎を買収へ 全 4 枚 拡大写真

日刊自動車新聞によると、クルマの買い取り大手のガリバーインターナショナル(羽鳥兼一社長:以下ガリバー)がオートトレーディングルフトジャパン(南原竜樹社長:以下オートトレーディング)からMGローバーおよびロータスの正規輸入販売事業を買収する交渉が進んでいることが明らかになった。

ガリバーは現在、年間約25万台の買い取りを行っているが、現在も、取引があるディーラーの在庫車を中心に新車販売を手がけている。今後は買い取り希望者の内の大半を占めるクルマ買い替えユーザーを対象とした新車販売事業にもっと力をいれたいと考えている。

一方、オートトレーディングは南原竜樹社長が創業した並行輸入車販売事業をベースとした業態から2000年、2001年のベンチャーキャピタルなどからの増資を受けて、チェッカーモータース、アレーゼ名古屋などのフィアット系正規販売店網を買収。またTVR、AC カーズ、バーキン、ロータス、MG、ローバーなどの英国系輸入車の正規独占輸入権をつぎつぎに獲得した。

また、南原竜樹氏は深夜番組がブレイクしてゴールデンタイムの人気番組となった「マネーの虎」で、新規事業に出資する「虎」役のカリスマ社長として人気を博し、一時は知名度が7割を超えるほどの有名人となる。

その後オートトレーディング社は、チェッカーモータース、アレーゼ名古屋のフィアット系販売店網を神戸市の株式会社クインランドに売却してインポーター事業に注力するが、MG、ローバーの本体の新車投入計画がスケジュールどおりに進まないことが経営に影響し、過半を占めるベンチャーキャピタル分の株式がガリバーに売却される運びとなった。

現在、MG、ローバーの輸入権を持つのはオートトレーディング社(MGローバー日本は事業部)でロータスの輸入権を持つエルシーアイ株式会社はオートトレーディング社の完全子会社。関係者によると南原社長個人はオートトレーディングの株式を手放し、ガリバー参入後は社に残らない方向で話が進んでいるという。

このことについて、オートトレーディング南原社長はノーコメントとしている。
ガリバー広報は「検討段階にも入っていない、当社羽鳥(社長)と南原社長の面会も実現していない」とのコメントを残した。

4月以降のガリバーの新車販売事業展開および“マネーの虎”南原竜樹氏の復活にも注目が集まりそうだ。

ガリバー買い取り数実績
http://221616.com/controller/cm?m=249006&c=1999991346&u=110

オートトレーディング社長南原竜樹氏の日記
http://www.autotrading.co.jp/cgi-bin/WebObjects/f98d08974c.woa/wa/read/
fa1408bd5b/

《三浦和也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る