気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年3月9日付
●仏ルノーが日産ディーゼル株売却(読売・10面)
●京都議定書達成へ予算追加、環境省「年7000億円必要」答申案(朝日・1面)
●日本車の品質に中国で高い評価、中型クラス、上位独占 米調査会社調べ(朝日・12面)
●減りゆくベテラン、現場で工夫、トヨタの技 伝承急ぐ「初心者」急増に危機感(朝日・13面)
●車も「ソナタ」今夏日本へ、現代、韓流追い風 躍進狙う(朝日・13面)
●日産グループ共通401k導入(朝日・13面)
●250ccスクーター快走、高速2人乗り解禁(毎日・8面)
●独仏コンパクトカー投入(産経・9面)
●スズキがリコール(産経・30面)
●悩める労働者、閉鎖が決まった三菱自動車岡崎工場(東京・8面)
●アイシン社長に山内氏、トヨタ車体は水嶋副社長(東京・9面)
●光洋精工、横浜に開発拠点(日経・39面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車は渡辺捷昭副社長の社長昇格に伴い、退任する現副社長、専務の処遇が注目されているが、きょうの東京がグループへの転出先などを詳細に報じている。
すでに、白水宏典副社長がダイハツ工業の会長へ、山内康仁専務がアイシン精機の社長に就任するなどの“新聞辞令”も明らかになっているが、東京の記事によると、財務担当の荒木隆司、岩月一詞両副社長が、東京地区の系列ディーラーなどを統括するトヨタアドミニスタ会長にそれぞれ就任、神尾隆専務は、トヨタグループの不動産管理会社の東和不動産の社長に就任する、としている。
なかでも、東和不動産は、以前、トヨタの“政治部長”として、政財界に広い人脈を持っていた木村清氏(故人)も専務から社長に就任しており、木村氏の場合はトヨタの“常勤顧問”を兼任し、当時の豊田章一郎経団連会長などのサポート役を務めていた。神尾氏もこれまでの経歴からしてその役割を担う可能性が大きい。