釘6600本、良心の呵責に耐えられず

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和歌山県警は10日、和歌山県和歌山市内の阪和道で約6600本の釘を散乱させ、通行中の車両5台のタイヤをパンクさせたとして、50歳の男から道路交通法違反容疑で事情を聞いていることを明らかにした。近く書類送検する方針だ。

和歌山県警・高速隊によると、問題の事件は8日に発生している。同日の午前11時5分ごろ、和歌山市上黒谷付近の阪和道下り線で、通行していた車両5台のタイヤが次々とパンク。立ち往生するという事故が起きた。

通報を受けた同隊が現場に急行したところ、路上には大量の釘が散乱。クルマはこれを踏んだことが原因でパンクしたものと推測された。

近くにはこの釘が収まっていたとみられる箱も壊れて落ちており、警察では通過したトラックなどの荷台から落下した可能性が高いと判断。道交法違反(転落防止措置違反)容疑で落とした車両の特定を進めていた。

同日の夜、大阪府警・河内署に大阪府堺市内に在住する50歳の男が出頭。「自分が阪和道で釘を落とした」と供述したため、任意での事情聴取を進めた結果、この男が落としたものとほぼ特定されたため、和歌山県警に連絡した。

男はこの日、取引先に配送するため、トラックの荷台に建築用の釘約6600本が入った箱を30箱搭載して阪和道を走行していたが、このうち1箱が路上に落下した。

荷崩れしたことを感じ、男は路肩にクルマを停車させたが、釘が入っていた箱は壊れ、中身は広範囲に拡散していた。男はしばらくその場で様子を見ていたが、パンクするクルマが無かったために「大丈夫」と判断。その場を離れた。

ところが帰宅後、テレビのニュースでパンク事故が報じられているのを知り、怖くなって警察に出頭してきたという。

和歌山県警では男を書類送検する方針だが、「落とした時点で通報してもらえたなら、事故もある程度は防げたかもしれない」と、通報することの大切さを指摘している。

《石田真一》

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