10日夜、埼玉県花園町内の関越自動車道上り線で、タイヤがパンクしたために追越車線上で停車していた普通トラックに後続車が接触したことを発端に、車両4台が関係する多重衝突事故に発展した。この事故で6人が重軽傷を負っている。
埼玉県警・高速隊によると、事故が起きたのは10日の午後7時10分ごろ。花園町武蔵野付近の関越自動車道上り線で、追越車線上(第3車線)に停車していた普通トラックを避けようとしたワゴン車が接触。反動で走行車線(第1車線)まで弾き飛ばされ、ここを走行していた軽トラックに衝突した。
さらにワゴン車の後続を走っていた乗用車はトラックの存在に気づくのが遅れ、そのまま追突。結果としてクルマ4台が関係する多重衝突事故に発展している。
この事故でワゴン車を運転していた男性と、乗用車を運転していた男性が骨折などで重傷。3台のクルマに同乗していた4人が軽傷を負った。トラックの運転手はクルマを離れて、非常電話を使って通報しており、ケガは無かった。
事故原因になったトラックは右前輪のタイヤがパンクしており、身動きが取れなくなっていた。運転手はハザードランプを点灯させていたが、ワゴン車の運転手は停車していることには直前まで気がつかなかったとみられる。
警察では事故の当事者から業務上過失傷害容疑で事情を聞いている。