二次電池市場、6年後に5.5倍に拡大

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シンクタンクの富士経済は、蓄電デバイス市場の調査を実施してその結果を報告書「エネルギー・大型二次電池・材料の将来展望2005」にまとめた。

調査は昨年12月から今年2月にかけて実施した。蓄電池デバイスとして鉛電池、ニカド電池、アルカリ電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、電気二重層キャパシタなどを取り上げた。

それによると、四輪車や二輪車、産業用機械、電力貯蔵などの分野、25品目の蓄電デバイス応用製品に供される蓄電デバイス市場の規模は、今後数年間で急速に拡大し、2010年度には2004年度の2.1倍の約6710億円に成長すると予測。

これまで内燃機関の開発に多額の投資を行ってきたメーカーが、今後蓄電デバイスの内製化を活発化すると見ている。燃料電池の採用は、インフラと価格に課題があり、どの用途分野でも2010年ごろまでには本格化しないと予想。

デバイスの用途別では、四輪車、二輪車、移動用機器分野では、12品目の市場が2010年度に2004年度の5.5倍の3766億円に成長するとしている。

四輪車はハイブリッド車、二輪車は電動アシスト自転車がけん引して市場が拡大する。ハイブリッド車は2005年以降、乗用車、トラック、バスともに急激に市場が拡大すると予測している。

デバイス別では、ニッケル水素電池は、ハイブリッド車では当面拡大基調だが、採用率は低下する見通し。

電動アシスト自転車もリチウムイオン電池が主流となる見込み。リチウムイオン電池は、ハイブリッド乗用車で採用が本格化し、2007−2010年ごろに急激な市場拡大が見込める。

電重二重層キャパシタは、ハイブリッドトラック、バスを中心に拡大するが、低価格下が困難で本格採用は2010年以降としている。

《レスポンス編集部》

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