日本鉄鋼連盟が発表した2004年度の粗鋼生産は前年度にくらべ1.7%増の1億1289万tとなり3年連続で増加した。自動車や造船向けの生産が増えた。
04年度の粗鋼生産は過去4番目の水準となり、バブル期の90年度を上回った。粗鋼生産は中国の経済発展などにともなう世界的な鋼材需要の拡大によりこのところ増加傾向が続いている。
04年度は、自動車向けが好調だった特殊鋼が前年度比5%増の2385万tと、過去最高を更新した。普通鋼も同0.9%増の8904万tとなった。
同連盟によると05年度も高水準な生産が続く見通しで年間で1億1400万t程度になると見られる。