列車接近に気づき、慌てて踏んだのはアクセル

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18日、熊本県熊本市内にある熊本電鉄線の踏切で、軽自動車と普通電車が衝突する事故が起きた。クルマは原型を留めないほどに大破したが、運転していた女性は約3時間後に救出されている。

熊本県警・熊本北署によると、事故が起きたのは18日の午後1時40分ごろ。

熊本市八景水谷3丁目付近にある熊本電鉄線・八景水谷—堀川駅間の踏切(遮断機や警報機の設置なし)で、40歳の女性が運転する軽自動車が列車の接近していた踏切に進入。2両編成の下り普通電車(藤崎宮前発、御代志行き)と衝突した。

駅間の距離が短いために電車はゆっくりとした速度で進行していたが、衝突した軽自動車はそのまま押し出され、線路と隣接する民家のブロック塀と電車との間に挟まれ、約10mを引きずられているうちに原型を留めないほど大破している。

通報を受けた消防のレスキュー隊が現場に出動したものの、軽自動車はタンクが燃料タンクが事故によって破壊されており、そこから燃料が漏れ出していた。

運転していた女性の生存は極めて早い段階で確認されたものの、燃料漏れがネックとなり、火花を出すような工具が一切使えなくなってしまった。

このため、救出は人海戦術に頼ることしかできなくなり、女性は事故から約3時間後にようやく救出され、近くの病院に収容されている。全身を強打していたが、命に別状はなく、会話もできる状態だという。

警察の事情聴取に対し、女性は「電車の接近に直前で気がついたが、アクセルとブレーキを踏み間違えた」などと話しているようだ。

熊本電鉄線では昨年7月にも遮断機や警報機のない踏切で同様の事故が発生しており、現状ではこれら装置の設置も難しいことから、警察では標識類を増やして対応するなど、何らかの対策を施したいとしている。

《石田真一》

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