さらに独自の曲調分析機能により音楽の特徴を感性イメージデータとして記録までも行い、これらのデータが楽しいDJトークを伴った再生を可能にしているのだ。これをトヨタでは『おまかせDJ』と呼んでいる。
具体的には、HDDに録音されている楽曲を、季節・時間・ユーザーの好みなどシーンに合わせて10曲までを自動選曲し、まるで本物のDJが曲を紹介するかのようにトークを挟み込む。あらかじめ約300フレーズものDJトークを収録しており、これらをノリのいい気のきいたトークを入れながら再生するのだ。日本語でのDJのみではあるが、オープニングと中間、そしてエンディングと3曲ごとにトークが挟み込まれる。
確かに聴いている分にはほとんどラジオで聴いているのと遜色がなく、電源を切らない限り、同じフレーズのDJトークは行わないようになっている(トヨタ自動車 アフターマーケット本部アフターマーケット営業部商品開発室、宇野学氏)」というのも頷ける。
それ以外にも、「ミュージックソムリエ」と呼ばれる技術により、過去の選曲から曲調を学習し、録音されている音楽から好みの曲調に合った曲を自動再生することも可能で、これは季節や時間帯、各種イベント(クリスマスなど)も考慮するというから楽しい。
さらに、この技術を利用して曲のサビ開始位置を自動で判別し、録音されている曲のサビ部だけを連続して再生することも可能となっている。従来機種にもこの機能を搭載されていたが、その時はスキャンして聴きたい曲が見つかっても、一旦その部分からの再生となっていた。このモデルでは聴きたい曲を見つけたら自動的にその曲の頭に戻って再生するようになってもいる。