【新グランプリ設立か】F1とGPWCの動き---総括

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【新グランプリ設立か】F1とGPWCの動き---総括
【新グランプリ設立か】F1とGPWCの動き---総括 全 10 枚 拡大写真

●GPWC発足、歴史は繰り返す

時代は流れて、FIA会長には選挙で元 FOCAのマックス・モズレーが選ばれていた。そしてバーニー・エクレストンはF1の商業権利を一手にする。1993年にFIAのモズレーが100年分のF1コマーシャル権をバーニーに売却したからだ。

これを機にF1グランプリの全収入の70%以上がバーニー・エクレストンとそのグループ企業の懐に入るようになった。これがバーニー・エクレストン=F1界の陰のボスと呼ばれる所以である。

また、バーニー・エクレストンは2000年にドイツのメディア企業にF1コマーシャル権の75%を売却するが、そのメディア企業が直後に倒産し、結果的にバイエリッシュ・ランデスバンク、JPモルガン、リーマン・ブラザースの3社の信託銀行がF1コマーシャル権(これとてF1権利の一部)の75%の権利を有した。

2001年、チーム側の不満がついに爆発した。F1の未来に危機感を募らせた自動車メーカー系のF1チームが一致団結してグランプリ・ワールド・チャンピオンシップ(GPWC)を立ち上げた。

GPWCに加盟したメーカーは、以下の5社。フェラーリ(フィアット)、当時のベネトン(ルノー)、ウィリアムズ(BMW)、マクラーレン(メルセデスベンツ)、当時のジャガー(フォード)は、共同声明として、2007年にコンコルド協定の効力が切れるのを機に、2008年からF1のライバルシリーズを立ち上げると発表したのだ。

ただし、これは金銭交渉のためのブラフとも噂された。GPWC側としては、収入が確保され、運営方法が改善されれば良かったのだ。しかし事態は急変する……。

●コンコルド協定---分裂前史
●GPWC発足、歴史は繰り返す
●フェラーリの変節
●プライベーターはエンジン供給次第

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 4
  6. 続きを読む

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  2. 1回あたり300円、10分で施工できる凄技コーティング、洗車機との相性も抜群『CCウォーターゴールド』が選ばれる理由PR
  3. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  4. スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
  5. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
  6. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  7. アルファロメオ『ステルヴィオ』後継モデルは、大容量バッテリー搭載で航続700km実現か
  8. 新型アコードに搭載、進化したハイブリッド「e:HEV」が示すホンダの未来【池田直渡の着眼大局】
  9. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  10. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
ランキングをもっと見る