合格しているのに…警視庁の免許試験で採点ミス

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警視庁は3日、運転免許試験場の採点用コンピューターに不具合が生じ、4月28日から30日までに仮免許や本免許の試験を受けた88人の合否判定を誤って出していたことを明らかにした。

28日未明までに実施したコンピューターのOS更新作業が影響したと説明している。

警視庁・運転免許本部によると、採点を誤るトラブルが発覚したのは2日午後。東京都内にある複数の自動車教習所から「仮免許試験の不合格者がいつもより多い。採点を確認してほしい」という内容の連絡が寄せられた。

同本部が確認すると、4月28日から30日に掛けて都内にある31の公安委員会認定教習所で実施された仮免許の学科試験を受けた人、2日午前に不中運転試験場で本免許の学科試験を受けた人など、約3200人を対象に採点状況を見直したところ、このうち仮免許74人と本免許12人の合わせて88人の合否判定が誤っていることが判明した。

仮免許試験では70人、本免許試験では12人が本来は合格だったにもかかわらず、不合格の判定がなされていた。また、仮免許4人と本免許2人の合わせて6人は、試験に不合格だったにもかかわらず、合格の判定がなされていたという。

試験はマークシート式の回答用紙を使用しており、これを試験場内のコンピューターで読み取って採点する仕組みだが、28日未明までにOS(基本ソフト)の更新作業を行った際に不具合が生じ、正しく判定が行われなかったらしい。

警視庁では不合格とされていた82人の受験者に対して、仮免許や本免許の交付を行うとともに、仮免許合格としていた4人の免許を回収。本免許合格とされた2人には免許証の交付前だったこともあり、改めて不合格の判断を出している。

採点用コンピューターが不具合を起こすケースは珍しいが、警視庁では「何が原因でこのような事態が起きたのかを確かめ、再発の防止を図りたい」とコメントしている。

《石田真一》

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