スズキは11日、2005年3月期連結決算と06年3月期の業績予想を発表した。5期連続で最高益を更新した前期までと一変、今期は2ケタの大幅減益予想としている。
販売自体は2輪、4輪とも順調に拡大、売上高は5.7%増の2兆5000億円と7期連続で最高を更新する見通し。
しかし、ハンガリーやインドなど主力海外拠点での能力増や新モデル立ち上げが相次ぐため、設備投資は約7割増の2800億円と大幅に拡充する計画。これに伴う減価償却費の負担増が173億円となるなど、収益を圧迫する。
前期は連結営業利益が13%増の1075億円と初めて1000億円を突破したが、今期は16.3%減の900億円を予想している。
ただ、為替レートは1ドル=100円と現状より円高に想定している。鈴木修会長は「中間期の実績を見て修正も考えたい。(営業利益は)限りなく1000億円を続けたい」と述べ、当初予想として堅めの数字を掲げたと説明した。