【スズキ エスクード 新型発表】開発陣の意図…ドライブトレイン

自動車 ニューモデル 新型車
【スズキ エスクード 新型発表】開発陣の意図…ドライブトレイン
【スズキ エスクード 新型発表】開発陣の意図…ドライブトレイン 全 6 枚 拡大写真

スズキ『エスクード』は初代、2代目と、古風なパートタイム4WD方式を採用してきたが、16日発表の3代目はパワートレインを一新し、フルタイム4WDに生まれ変わった。

エンジン縦置きのFRをベースにしているところは先代モデルまでの流れを継承している。また全グレードともフルタイム4WDで二輪駆動モデルはない。

4WDシステムは前後輪間にセンターデフを配置した、きわめて標準的な方式。FR走行モード、可変トルク配分といったギミックを持たず、頑丈さと走破性を重視しているのは、小型オフロード4WDを作り続けてきたスズキの見識と言える。

また、ランドローバー『フリーランダー』、トヨタ『RAV4』といった同クラスのライバルの大半がセンターデフにビスカスカップリングを使用しているのに対し、エスクードは機械式LSDを選択しているのも特徴的。

機械式はバックラッシュ音が発生することがあるが、レスポンスはビスカス式より優れており、駆動力の伝達も確実だ。オンロード重視になったとはいえ、オフロード向けのスペックを落としたくないという開発陣の意図が見て取れる。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
  2. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 「発売はいつ?」ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』、国内導入を待ち望む声続々
  4. 「最初からこれが欲しかった」レクサスの特別な『LBX MORIZO RR』限定発売に、SNSで反響
  5. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る