救急隊員の食事…出動が増え、東京消防庁が内規を緩和

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東京消防庁は18日、同日から救急隊員が業務の合間に救急車でコンビニエンスストアやファーストフード店に立ち寄ることを解禁した。

出動件数の増化により、食事休憩を取ることが困難になった救急隊員に配慮したもの。同庁では「職務怠慢ではない。救急隊員も人間なので、この点を大目に見ていただきたい」と強調している。

これは東京消防庁が明らかにしたもの。同庁の救急隊員は3交代勤務の体制が取られており、食事の時間も朝食は午前7時以降、昼食は正午以降、夕食は午後5時15分以降と内規で定められ、45分間の休憩中に所属する消防署内で済ます…とされている。

ところが近年の救急車出動件数の増化に伴い、多い場合には1日20回近い出動を強いられるような消防署もある。また、現在は少ない救急車の台数をやりくりするため、GPSで現在地も把握。病院へ患者を搬送し、消防署への回送中に新たな通報が入り、その場で出場命令が下されることも珍しくなくなった。

同庁が今年4月、管内にある全217隊のうち、特に出場件数の多い53隊を対象に1週間の追跡調査を行ったところ、定められた時間に食事を取れないどころか、多忙のために1食抜きを強いられるケースが確認されるなど、救急隊員自身に多大な負担が掛かっている実態が明らかになった。

従来も回送途中にコンビニエンスストアに立ち寄って弁当などを購入することは容認されていたが、市民から「仕事をさぼっているのではないか?」との苦情が寄せられるため、隊員自らが購入を自粛。署内に戻って食べることを前提とした内規があるため、手の空いた時間に食事が取れず、結果として食事抜きにつながるという指摘も内部から寄せられていた。

このため、同庁では救急隊員が救急車の回送中はもちろん、出場待機に備えて救急車で食料の買い出しに出かけることを公式に容認。食事を取る場所も署内に限定せず、病院内の控室や自分が所属しない他の消防署や出張所でも食事が取れるようにした。また、携帯電話で無線で連絡が取れることを条件に、ファーストフード店の店内での食事も容認する。

かなり思いきった内部規制の緩和で、隊員から歓迎されることは間違いない。ただし、一般からの苦情が集中することも予測されており、同庁では今回の緩和策を積極的に広報するとともに、「隊員も人間。食事をしないと活動できません。どうかご理解を」と、異例の呼びかけを行っている。

《石田真一》

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