【XBOX フォルツァ・モータースポーツを試す!】熊倉重春…タイヤセッティングに凝りまくりの自分が想像できてコワい!

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【XBOX フォルツァ・モータースポーツを試す!】熊倉重春…タイヤセッティングに凝りまくりの自分が想像できてコワい!
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伝説のインベーダー・ゲーム以来、そういうものに縁のないワタシではある。そんなことより本物のクルマやバイクに触っていたほうが百倍マシと信じ込んできた原理主義のオジサンともいえる。そんなワタシが今、どう騙されたんだか、XBOXの新型ドライビングゲームの前で“コクピット”に座っているのだな。世界中のサーキットも有名な道路も自在に選べて、乗るクルマも数百種類あるとか自慢たらたら聞かされてるんだが、ふん、それぐらい知っとるわい。

そういうわけで、とりあえずよく知っている筑波サーキットに行くことにして、クルマもノーマルのマツダ・ロードスターを選んだ。これぐらいなら乗りこなせそう───って、いかん、すっかり本物みたいな気になっているではないか。

そこで、とりあえず走りだし、意外と簡単ではないかと油断したのが間違いだった。超リアルな光景(ダンロップ・コーナーの上の高圧線まで、まんま本物なのだ)の中でステアリング切ったりブレーキングしたりしていれば1周できるはずだったのに、どうも途中から感じが違う。さっき普通に進入できたはずのコーナーが、今度は切っても曲がらない。しっかり進入アンダーが出て、そのぶん切り込んでアクセル踏んだら、てきめんに立ち上がりオーバーと最悪のパターンではないか。

なんでかと思ったら、最初から攻めすぎたんでタイヤ温度が上がりすぎ、グリップがメロメロになっているようす。たしかに本物のクルマでも、勢いにまかせて踏むだけだとこうなる。おもしろいのはメロメロの具合までそっくりなことだが、そこがこの新型ゲームのキモでもあるんだとか。なんでもトーヨー・タイヤの技術部門から膨大なホンモノ情報を仕入れて、こう攻めすぎればタイヤがこうなるとか、ちゃんとクルマの動きに反映するようにしてあるんだとか。レーシングタイヤだともっとリアルでデリケートに出るそうな。

データ画面に切り換えると、四輪それぞれのタイヤ温度まで表示されて、停車中にどんどん冷えてくのもわかる。やるか普通、そこまで。しかし、これは危険だな。ただタイム更新を狙うだけでも夜中まで遊んじゃいそうなのに、タイヤのセッティングもいろいろだとすれば、効果と変化を確かめながら、夜が明けてもまだステアリングにかじりつく自分を発見することになるんじゃないか。うっかりすると、残りの人生すべてこのゲームだけで完結しそうで、う〜む、恐ろしいわい。

《熊倉重春》

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