【インプレ'05】両角岳彦 キャデラック『STS』 かつてはよい意味での鷹揚さが持ち味だったが…

試乗記 国産車
【インプレ'05】両角岳彦 キャデラック『STS』 かつてはよい意味での鷹揚さが持ち味だったが…
【インプレ'05】両角岳彦 キャデラック『STS』 かつてはよい意味での鷹揚さが持ち味だったが… 全 1 枚 拡大写真

『STS』を最初に名乗った1992年登場の『セビル』は佳作だった。だが成功後のフルチェンジ、そして今回の『CTS』共用FRパッケージ転身と、その資質は急速に低落している。

GM内で独自の開発部門を有していたキャデラックだったが、その蓄積は一気に失われた…というのが実感。

基本形や機構設計は今日定番を踏襲するが、かなり雑。細部の重要さに目が届いていない。それがそのまま居住感に現れているし、乗り心地、ライントレース、ハンドリング…すべてが大味かつ粗い。

かつてはよい意味での鷹揚さが持ち味だったのだが。日本での商品性は低い。

■5つ星評価
パッケージング:★☆☆☆☆
インテリア/居住性:★☆☆☆☆
パワーソース:★★☆☆☆
フットワーク:★☆☆☆☆
オススメ度:☆☆☆☆☆

両角岳彦| 自動車評論家
1951年長野県松本市生まれ。モノごころついた時からクルマが好き。大学・大学院と自動車工学を修め、自動車専門誌を経て独立。現在は徳大寺自動車文化研究所・主任研究員としてディーゼル排気浄化システムの開発に注力中。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る