2005年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップの第3戦、「ORPIモロッコラリー2005」は、24日から29日にかけてモロッコ南西部の都市アガディールを基点に行われ、ブルーノ・サビー以下フォルクスワーゲン(VW)が1-2-3フィニッシュ。
大西洋からサハラ砂漠にかけて5日間に渡って繰り広げられるモロッコラリーは大西洋沿岸のアガディアからスタートし、南下しながら5レグ・1425kmのステージをこなしていく。
チーム「三菱自動車レプソルATSスタジオ」より『パジェロエボリューション』で出場したステファン・ペテランセルは初日からゴール前日まで首位を堅持したが、最終日のSS(スペシャルステージ、競技区間)中にステアリングトラブルに見舞われ、戦列を去った。
優勝したのはペテランセルから離されながらも2位を堅持していたVWワークスのサビー。続いてジニール・ドゥビリエ、ユタ・クラインシュミットと、「レース・トゥアレグ」プロトタイプ勢が表彰台を独占した。ドライバーズランキング首位のサビーはさらに獲得ポイントを増やした。
ルートはモロッコ南西部大西洋岸の都市アガディールを基点に大西洋岸沿いを南下、ウエド・チェビカ、ラーヨウネと2カ所のビバークを巡って5日間でアガディールに戻る設定。
2カ所のループコースを組み合わせた全5レグの行程は2123kmで、このうちSSは計7カ所1425kmに渡って設定された。
近年のダカールラリーでお馴染みの場所も多く、路面もフラットな砂漠から岩場、ワジ(枯れ川)渡りに砂丘越えと多彩に変化。ダカールラリーをミニチュア化したような内容はダカールラリー向けの開発テストの場として評価が高い。