31日発売された新型日産『セレナ』には2種類のフロントマスクが用意されている。
一つ目は「20S」と「20G」に採用されている上質感のあるデザイン、もう一つはフロントグリルレスの新たなイメージに挑戦した、「20RX」と「20RS」のスポーティなデザインだ。
この2種類のフロントマスクについて日産自動車商品企画本部の今本裕一さんは「トヨタ『ノア』と『ヴォクシー』は姉妹車でありながら、お客様の目には全く違うクルマに見えているようです」という。
「新型セレナに関しては、そこまで2極化しようとは考えていませんが、2種類のフロントマスクを用意することで、より幅広い層のニーズに応えられると考えています」
「20Sと20Gに関しては先代モデルの延長線上にある上質なイメージで、比較的高い年代の方が選んでいただけると思います。また、新型セレナのメインターゲットとなる30代の団塊ジュニアの年代では、アクティブなイメージを持った20RXか20RSが好まれると予想しています」
さらに「2種類のデザインにはグレードの上下関係を持たせていません。ベースグレードの20Sと20RSには、大きな価格差を設けていませんので、純粋にデザインの好みだけで選んでいただくことが可能です」と語る。
今までのセレナはデザイン的にはキャラクターが薄かったが、新しいイメージの20RSや20RXをラインナップしたことで、新型セレナには明確な個性が生まれたように感じる。