【D視点】フランス気質再考…プジョー 407 をめぐって

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】フランス気質再考…プジョー 407 をめぐって
【D視点】フランス気質再考…プジョー 407 をめぐって 全 12 枚 拡大写真

★とらえどころ無いがゆえに新しい
 
『206』の発表以来、大好評の“猫目”と呼ばれる変形ヘッドランプをもつフロントビューは、プジョーのコーポレートアイデンティティとしてすっかり定着した。その反動か『406』の古臭さが目立ってきていた。

【画像全12枚】

今回発表の新型『407』(5月12日日本発表、6月11日発売)は406の後継として期待が大きい。しかもピニンファリーナが参画していると聞くとその期待も膨らむ。

真っ先にフロントビューに目が行くのはプジョーの狙い通りであろう。新時代の特徴である猫目を踏襲しながらも、これまで上下に分かれていたグリルを一つにまとめて下方に位置させ、全体が大幅に整理された。スポーツカーを腰高にしたような大胆な顔つきは見慣れ無いので目を引く。

また、低くて長めのフロントの先端からリアデッキまで、一気に駆けのぼるリアボリュームのボディも単純明快だ。これらデザインのスッキリ感はピニンファリーナの参画の効果と見ることができる。

そのいっぽうで、407の長いフロントオーバーハングは時代に逆行していないか? 前輪駆動なのに、なぜリアボリュームのボディなのか? 等々、従来の概念では疑問視される造形も少なくない。

しかし考えようによっては、疑問は新しい可能性でもある。何度も見るうち最初の奇妙な印象が不思議と和らいでくるのだ。大胆で、どこかとらえどころの無いデザインは、既に新しい可能性を秘めているのかもしれない。

乗用車は、その時代の固定概念が集まってできる。真に新しい概念で創った乗用車は、すぐには人々に認められないのが宿命だ。“アスナロ”のように見える407が“ヒノキ”になれるかどうかわかるには、もう少し時間が必要なようだ。

D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)。東京造形大学教授、デザインジャーナリスト。元日産のデザイナーで、『Be-1』をプロデュースした。

★とらえどころ無いがゆえに新しい
★イタリアの香りがするフランス
★フランス人が威張るとき

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
  2. ホンダ23車種、ガソリンが漏れるおそれ…6月掲載のリコール記事まとめ
  3. スズキ『カプチーノ』復活の可能性!…軽規格を維持、FRレイアウトも継承か
  4. トヨタ『ライズ』次期型はRAV4デザインか⁉…6月のスクープ記事ベスト5
  5. スズキ『ワゴンR』次期型、発売は2027年前半か…販売推移から見えるフルモデルチェンジの方向性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ETASとエレクトロビット、ADAS向け統合ソフトウェア基盤を発表…人とくるまのテクノロジー展 2026
  2. ボッシュがなぜ「しろくまくん」を買収したのか? “熱とAI”が変える、SDV時代の勝算
  3. BMW工場にヒューマノイド「Figure 03」導入…フィジカルAIで全身協調制御
  4. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  5. バックミラーは「銀座4丁目」だった…電子ミラー最大手「ジェンテックス」が握る車内センシングの主導権
ランキングをもっと見る