三菱ふそうと日産ディーゼル、排ガス処理技術で技術提携

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三菱ふそうと日産ディーゼル、排ガス処理技術で技術提携
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三菱ふそうトラック・バスと、日産ディーゼル工業は、大型トラック用の排出ガス後処理方式の尿素SCRシステムに関して技術提携することで合意したと発表した。
 
ふそうは、昨年の東京モーターショーで大型トラック用の新長期排出ガス規制対応技術として環境・燃費性能に優れた尿素SCRシステムを自社で開発・発表したが、実用化に当たっては排出ガス後処理方式として日産ディーゼルで実用化している尿素SCRシステムのコンポーネントを導入することを決定した。
 
今回の提携で、ふそうは日産ディーゼルから尿素水噴射システム、尿素水タンク、触媒などのコンポーネント技術のノウハウの使用許可を受け、部品を共有化する。これにより両社は、コンポーネント開発費用や製造コストの低減を図り、低価格での販売を目指す。
 
ふそうが日産ディーゼルから供与を受ける尿素SCRシステムは、エンジン本体でPM(粒子状物質)を徹底的に削減し、発生したNOx(窒素酸化物)と無害・無臭の尿素を後処理装置内で還元反応させ、無害な水と窒素に分解する。

NOxの削減を後処理装置内でできるため、エンジン本体では、燃焼効率を最大限まで高めることができるため、燃費が良くなるのが特長だ。

日産ディーゼルは尿素SCRシステムを搭載した大型トラック『クオン』を2004年11月から発売している。同システムに必要な尿素水は現在、1080カ所のトラックステーションと日産ディーゼルの拠点192カ所で供給が可能。
 
三菱ふそうでは、尿素SCRシステムを採用した新長期排出ガス規制対応の大型トラックを開発中で、発売時期は未定。

《レスポンス編集部》

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