【レクサスIS&GSプロトタイプ 速報】その3 欧州仕込みの理想的なシャシー性能

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【レクサスIS&GSプロトタイプ 速報】その3 欧州仕込みの理想的なシャシー性能
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ニュルで鍛えたレクサス『IS』。ドイツ・ニュルブルクリンク近くのトヨタ・ワークショップを前線基地として、バネ、ショック、スタビ、タイヤという「古典的」なサスペンション要素をエンジニアたちが丹念に磨き上げていった。IS開発の原点とは、匠(たくみ)の技による作り込み。また、“誰でもが安心して速く走れる”を裏付けるため、最新VDIM(アクティブステアリング統合制御)を装備している。しかし、あえてVDIMのオーバーステア制御については“ドライバーが遊べる領域”をあらかじめ確保したという。

IS350(プロトタイプ)で眼前に次々を現れるコーナーに入っていく。ステアリングの切り出しに鋭敏なクイック性はない。あくまでも、ジワッとしたフィーリングだ。そして、想像以上に路面のフィードバックが確実に手のひらに戻ってくる。これは、突き上げ感ではない。ステアリング周辺の剛性感がしっかりと出ている。

フロント側(ダブルウイッシュボーン)のロール量はそれほど大きいとは感じない。しかし、クリッピングポイント手前でエレキ(電子制御)アクセルを開けると、リアのマルチリンクサスが積極的にリア挙動を誘発する。リアのロール量は私の想像より少し多いが、255/40R18のリアタイヤ(贅沢にも前後異型サイズ、前は225/40R18)がズシリとしたグリップを保証してくれる。

前方が空しか見えないような上りから、一気に高速下りコーナーへ。ボディ&サスには適度な柔軟性があり、ロードホールディングのよさが全身を伝わる。短いストレートで右パドルシフト、4速へ。時速140km/hで右低速コーナーへ飛び込む。ジンワリと効くブレーキ。「フェラーリとポルシェの中間の作動速度」といわれる6速AT。IS350はゼロカウンター状態のまま、コーナーを駆け抜けていく。(プロトタイプ取材会ということもあり、VDIMのオーバーステア制御が若干強めているようにも感じた)。量産車になれば、クルマ全体がさらにバランス方向にシフトし、走りのダイレクト感と心の躍動感がよりいっそう強調されるはずだ。(つづく)

《桃田健史》

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