【D視点】ハマー H3 …力が抜けたミリタリー

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】ハマー H3 …力が抜けたミリタリー
【D視点】ハマー H3 …力が抜けたミリタリー 全 18 枚 拡大写真

★チョッピリ可愛らしい?

『H2』と比較して大幅にコンパクトになった新型ハマーSUV、『H3』が発表された。それでも全長4720mm×全幅1970mm×全高1850mmと、トヨタの『ランドクルーザ』程度の大きさはある。

“ハマーDNA”を継承しながら、さらにシティユースを考慮したのがH3だ。ハマーファンのみならずファミリーユースや女性ユーザーにも乗りやすくしたのが狙い。H2と比べてチョッピリ可愛らしく、扱いやすくしたわけだ。

確かに小ぶりにはなったが、フロントの「7スロット・ルーバード・グリル」や、ウインドウグラフィックスは兄貴分のアイコニックデザインを積極的に採用しているので、H3のオリジナリティと迫力は只者ではない。

もっともH1フリークから見たらH2さえ我慢できないのに、可愛らしくなってしまったH3にはトマトでもぶつけたくなるかもしれない。しかし一般ユーザーにとってはH1のボティサイズと軍用車のようなアピアランスでは、マイカーにする気は起きない。

まあH3はメーカーの親切心というところか。SUVブームもやや下火となっている昨今だが、H3を見るとSUVをあきらめていた人たちの気持ちにまた火がつきそう。買う、買わないと家庭騒動が起きたら恐ろしい。

メーカーの狙いが当たれば、これからH3が日本の街中を走り回る。ミリタリールックの迫力が退屈な景色に花を添えると考え、いまだ日本の道には少々大きい車体サイズには目くじら立てないのが大人であろう。

D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)。東京造形大学教授、デザインジャーナリスト。元日産のデザイナーで、『Be-1』をプロデュースした。

★チョッピリ可愛らしい?
★魅力はミリタリールック
★究極の安全はファッショナブル

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る