警察にロケット花火攻撃、事故の対応に腹を立て

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和歌山県警は7日、大量のロケット花火を警察署の内部に撃ち込み、警察官1人に軽傷を負わせたとして、22歳の男2人を公務執行妨害と傷害の容疑で逮捕した。

交通事故を起こした際の警官の対応に腹立たしさを感じ、犯行に及んだと自供しているという。

和歌山県警・橋本署によると、公務執行妨害や傷害の容疑で逮捕されたのは、大阪府岸和田市内に住む22歳の男と、和歌山県橋本市内に住む22歳の男。

この2人は4日の午前1時ごろ、橋本市市脇4丁目付近にある同署の玄関付近に侵入。筒に入れたロケット花火を各自約20本ずつ持ち、署内に向けて撃ち込んだ疑いがもたれている。

当時は当直の署員しか署内にはいなかったが、それだけに警戒も手薄となっており、2人は咎められることなく襲撃を成功させている。

撃ち込まれたロケット花火は署内1階部分を飛び交い、これに当たった48歳の交通課係長が全治10日の軽傷を負った。

男たちはパニックに陥った署内を尻目に逃走したが、警察では男たちの姿を目撃した署員の情報を集め、公務執行妨害と傷害の両面から捜査を開始。

その結果、同署から約1km離れたコンビニエンスストアで大量のロケット花火を購入した男たちがいるという証言が店員から得られ、任意提出を受けた防犯ビデオを分析した結果、若い男が映し出されていることを確認。これを積極的に広報した。

7日朝には「自分の周囲に捜査が及び、逃げ切れる自信が無くなった」として2人の男が出頭。容疑に絡んだ人物と認められ、緊急逮捕されている。

2人は中学時代の同級生で、取り調べに対しては「交通事故の対応で嫌な思いをしたため、警察に恨みを抱いていた」と供述しているという。

しかし、これは同署が担当した案件ではなく、主犯格の男(岸和田市在住)が大阪府警管轄の案件だったという情報もあり、同署では「どうしてウチが襲撃されなくてはならなかったのか」と首を傾げている。

《石田真一》

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