【スズキ エスクード 創った人】その1 FRベースにこだわった…山田功二チーフエンジニア

自動車 ニューモデル 新型車
【スズキ エスクード 創った人】その1 FRベースにこだわった…山田功二チーフエンジニア
【スズキ エスクード 創った人】その1 FRベースにこだわった…山田功二チーフエンジニア 全 6 枚 拡大写真

1988年に初代が登場し、都会派SUVとして新たな4WD市場を作り上げたスズキ『エスクード』が3代目にフルモデルチェンジした。新型エスクードのチーフエンジニアを担当した、4輪技術本部 山田功二さんは「スズキは本来、ニッチなクルマを作るのが得意でした。このエスクードも、最初は、ほかにはないジャンルのクルマでしたが、90年代半ばからはトヨタ『RAV4』やホンダ『CR-V』が発売され、一気にライバル車が増えてきました」と語る。

扱いやすいコンパクトなクロスカントリー4WDというコンセプトが受け、初代エスクードは国内外で高い評価を受けた。しかし、その影響でトヨタやホンダも次々に同じサイズのモデルを導入し、近年では日産も『エクストレイル』を導入している。

だが、山田さんはエスクードにはライバルにはない、こだわりがあるという。それはFRベースのレイアウトだ。

「RAV4やCR-Vは乗用車からカタチにしたFFベースの4WDでしたが、初代エスクードはオフロード走行に強い、FRのラダーフレームシャシーを採用しました。新型ではラダーフレームとモノコックを一体化した、ビルトインラダーフレーム構造のモノコックを採用しましたが、FRベースのレイアウトは踏襲しています」

「FRとすることで50:50の最適な重量配分を得ることができますし、この重量配分はオフロードだけではなくオンロードでも効果を発揮してくれます」とコメント。

確かに最近のSUVやミニバンはFFベースのものが多く、FRレイアウトを踏襲するのは、こだわりといってもよいだろう。しかも新型エスクードは、そのこだわりをうまく活用して、オンロードもオフロードも難なくこなす走行性能の進化を実現している。(つづく)

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る