「業者OK」は「盗難品OK」という意味だった!?

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少年らが車上荒らし犯行で盗んできたカーナビを、大阪府大阪市東成区内で自動車用品店を経営する男が盗難と知りつつ買い取りを行っていた事件について、大阪府警は11日、この店が盗品カーナビを約2年間に1200台あまり販売していたことを明らかにした。

家宅捜索で押収された裏帳簿から判明し、警察ではこの店を経営する33歳の男を別の盗品等有償譲り受けの容疑で再逮捕(同罪ですでに起訴)している。

大阪府警・少年課によると、盗品等有償譲り受けの容疑で再逮捕されたのは、大阪市東成区内で自動車用品店を経営する33歳の男。この男が経営する店の店長や従業員など男女4人も同容疑で書類送検されている。

この男は今年1月、車上荒らしを常習的に行い、窃盗容疑で警察に逮捕された少年グループが持ち込んだカーナビ少なくとも1台について、盗品であることを知りながら1台1万円で購入した疑いで6月21日に逮捕されている。

この店について窃盗容疑で逮捕された少年たちは「盗品と知った上で買い取りを行ってくれる店だった」と供述。「正式な査定を行わず、すべて一律の価格で買い取りを行っていた」、「何度も何度も持ち込むので疑われても不思議ではなかったが、あまり気にしていないようだった」などとも話していた。

その後の調べで、この店は盗品を持ち込むグループを「業者」と称し、店頭にも“業者OK”と記した看板の掲示を行っていた。

表向きの帳簿には盗品に関する記載は無かったが、家宅捜索の際に押収した裏帳簿には盗品カーナビの買い取りで支出した金額や、それを販売したときの収益などが記録されていた。

これによるとこの店が販売した盗品カーナビの総数は2003年8月から今年6月までの間に約1200台で、約5200万円の不正な利益を上げていた。

警察ではこれまでに逮捕された少年グループ以外にも“業者”が存在していたものとみて、厳しく追及している。男は具体名を語っていないものの、「業者が存在しないと成り立たない商売だ」などと供述しているようだ。

《石田真一》

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