路地で暴走、歩行者3人死傷

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11日、東京都新宿区内で、路上に止まっていた軽自動車が突然暴走し、歩行者3人を次々とはねる事故が起きた。この事故で34歳の男性が頭を強打して死亡、他の2人も軽傷を負った。

警視庁・牛込署によると、事故が起きたのは11日の正午ごろ。新宿区神楽坂付近の区道で、路上に停車していた軽ワゴン車が急発進し、前方を歩いていた3人の男性を次々とはねた。

クルマは止まらずに暴走を続け、男性1人を押し出したまま近くのビルの看板に激突。衝突の弾みで横転した。

この事故で歩行者3人のうち、34歳の男性がクルマとビルの壁の間に挟まれ、さらには壁で頭を強打して間もなく死亡。52歳の男性ら2人が打撲などの軽傷を負った。

警察ではクルマを運転していた55歳の男を業務上過失致傷の現行犯で逮捕。男性の死亡確認後は同致死傷に切り替えて調べを進めている。

取り調べに対し、男は「後方から別のクルマが来たので発進しようとしたが、アクセルを踏んでもクルマが加速しなかった。何回かアクセルを踏んだがそれでも効かず、床まで踏み込んだら突然発進した」などと話しているという。

現場は幅員約3mの道路だが、電柱などの分を差し引くと2.5m程度となり、クルマ1台がようやく通行できる幅しかない。3人は暴走してきたクルマの存在に気づきながらも、避けるような余地が存在しなかったため、そのままはねられてしまったとみられている。

事故を起こしたクルマは三菱自動車製だったこともあり、警察では車両に何らかの不具合が生じていた可能性もあるとして、調べを進める方針だ。

《石田真一》

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