【D視点】BMW 3シリーズ…あこがれの優等生の素顔

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】BMW 3シリーズ…あこがれの優等生の素顔
【D視点】BMW 3シリーズ…あこがれの優等生の素顔 全 15 枚 拡大写真

★期待通りの優等生

『7シリーズ』から始まったBMWの新世代デザインのアクの強さに違和感を持つ向きは多かった。それも『Z4』、『5シリーズ』そして『1シリーズ』へと展開されるに伴って、コーポレートアイデンティティとして認知されるようになった。

そんな状況でBMWの主力車種、『3シリーズ』の5代目が発表された。デザインテイストは7シリーズ以来のアイデンティティを基本にしているが、直近のモデルである1シリーズに最も近い仕上げとなっている。

車格が近いから1シリーズと似ているのは確かだが、多くのモデルチェンジの試行錯誤から、新しいデザインほど洗練されているのも自明であり、ベストチョイスの結果似てしまったのだろう。

しかし新型3シリーズは、デザインアイデンティティを他車と共有しながらも、車格の違いや経験の成果を積み上げたデザインを備える。金太郎飴ではなく、デザインに誠意や説得力を感じさせるのが好い。

また、ボディサイズは先代より一回り大きくなったものの、ボディサイドの強い凹面が肉抜きとなり引き締まって見える。これまでの3シリーズと同様に、あるいはそれ以上に、BMWファミリー内の優等生の位置は確保したようだ。

もっとも、新デザインシリーズのしんがりとして見事にまとめ役を演じたが、想像通りのデザインを見せられたという興ざめな気分もある。完成度が高いのは喜ばしいが、新しさへの挑戦を見せてほしかった。

D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)。東京造形大学教授、デザインジャーナリスト。元日産のデザイナーで、『Be-1』をプロデュースした。

★期待通りの優等生
★衣の下の甲冑が見えた
★信じるものを救うラグジュアリー

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. レイズ愛が海を渡る! 欲しいカラーを求めて逆輸入を敢行した強者ユーザー現る~2024 RAYS FAN MEETING~
  2. ホンダ『レブル250』ベースの新型コンプリート車発売!…4月の二輪車記事まとめ
  3. 総合商社恐るべし!? 伊藤忠がビッグモーター新会社へ社長・幹部ら50人超派遣[新聞ウォッチ]
  4. タミヤのフラッグシップ拠点、「プラモデルファクトリー」が移転 5月24日にリニューアル
  5. シトロエン『C3』新型はキャラクター進化[詳細画像]
  6. 熱き昭和のホンダ車が集結…第3回ホンダクラシックミーティング
  7. 世界最高峰の装甲性能、新型SUV『アーセナル』間もなく発表へ…ティザー
  8. 初の電動化、6気筒エンジン復活など話題満載!ポルシェ『911』最新世代「6モデル」を一挙スクープ
  9. 選ぶのはどっち?『単筒式 vs 複筒式』サスペンションの内部構造を比較する~カスタムHOW TO~
  10. [VW ゴルフ 50周年]デザインを再評価の4代目
ランキングをもっと見る