ホンダが発表した2005年度第1四半期(4-6月期)の連結決算(米国会計基準)は、売上高が前年同期比9.2%増の2兆2646億円、営業利益が同6.5%増の1704億円となり、増収増益となった。
四輪車販売台数は同8.8%増の84万台だった。国内は『エアウェイブ』や『ライフ』などが好調で同8.4%増の16万7000台だったほか、北米も同7.4%増の42万台、欧州が同9.1%増の7万2000台、アジアが同9.0%増の13万3000台と全地域で好調だった。
二輪車販売台数は、北米は低調だったものの、欧州、アジアが好調で前年同期とほぼ横ばいの258万1000台だった。このため、売上高も増収だった。
営業利益では、二輪車事業の研究開発費の増大や金融サービス事業の調達金利の上昇で収益が悪化したものの、四輪車事業、汎用事業が順調で増益となった。
売上変動などで333億円、コストダウンで82億円の増益効果があり、販売管理費の増加などで175億円、研究開発費で143億円の現役効果があった。
税引前利益は長期金利の下落によるデリバティブ関連評価損益の影響で同17.1%減の1443億円、当期純利益が同3.1%減の1107億円だった。
通期の見通しは売上高が9兆4300億円と、営業利益が6650億円、税引前利益が6200億円、当期純利益が4700億円の見通しで、売上高で1300億円、営業利益で150億円、税引前利益で50億円、当期純利益で200億円それぞれ上方修正した。