警視庁は22日、偽造した身体障害者手帳を使い、高速道路や有料道路の通行料金割引を不正に受けていたとして、自称金融業の25歳の男ら2人を有印公文書偽造、同行使、詐欺の容疑で逮捕した。2人対して手帳の正本を提供し、コピーを取らせた探偵業を自称する49歳の男も有印公文書偽造容疑で逮捕されている。
警視庁・東京水上署によると、有印公文書偽造、同行使、詐欺の容疑で逮捕されたのは、奈良県奈良市内に在住する25歳の男ら2人。有印公文書偽造で逮捕されたのは大和郡山市内に在住する49歳の男。この3人は共謀し、偽の身体障害者手帳と、正規の割引証を併用し、東京都内の首都高速などで通行料金の割引を不正に受けていた疑いがもたれている。
身体障害者手帳の正本は49歳の男が有しており、2人の男はこれのカラーコピーを取り、自分の顔写真を貼り合せていた。手帳は料金所で提示するだけであり、渡した割引証は正規のものだったため、偽造の発覚を免れていたらしい。
逮捕された男らは容疑を大筋で認めており、「東京と関西の往復にも使った」などと供述しているという。このため警察では余罪を追及するとともに、約2年間で3600枚が交付された割引証の発行経緯について、大和郡山市役所の関係者からも事情を聞く方針だ。