14歳が盗んだクルマで事故、負傷の弟放置

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17日深夜、三重県四日市市内の県道で、信号無視を行ったとしてパトカーに追跡されていた軽ワゴン車が電柱に激突、大破する事故が起きた。この事故で助手席に乗っていた12歳の男子中学生が重傷を負った。この中学生の兄で、クルマを運転していた14歳の少年は一時逃走、翌18日に自宅に戻ってきたところを発見されている。警察では業務上過失傷害や窃盗、道路交通法違反(無免許など)の容疑で調べを進めている。

三重県警・四日市南署によると、事件が起きたのは17日の午後11時20分ごろ。これより以前の午後11時10分ごろ、四日市市宮東町付近の県道をパトロールしていた同署・地域課のパトカーが、交差点で信号無視を行った軽ワゴン車を発見。停止を呼びかけたがこれを無視したため、ただちに追跡を開始した。

クルマは60-70km/hで逃走を続け、発見した場所から約3km離れた四日市市楠町北五味塚付近の県道交差点を右折しようとした際、減速が間に合わなかったために曲がりきれず電柱に激突した。軽ワゴン車は左前部が大破。運転していた少年はクルマを捨てて徒歩で逃走した。助手席には右大腿部を骨折した12歳の男子中学生が取り残されており、警察官が救助。近くの病院に収容されたが、全治約2カ月の重傷を負っている。

警察が事情聴取を行ったところ、この中学生は「クルマは兄が運転していた」と証言。16日未明に四日市市内のスーパーマーケット駐車場にカギ付きのまま放置されていたクルマを盗みだし、乗り回していたことも明らかになった。運転していた少年は18日朝になってから自宅に戻ってきたところを父親に発見され、警察に出頭している。

同署では業務上過失傷害や窃盗、道交法違反容疑で任意の聴取を行っているが、少年は取り調べには素直に応じているという。

《石田真一》

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